#2 「僕を外に?」 外に連れ出す――フブキと名乗った少女はそう言った。 「うん」 余計なお世話だと言い返そうと思ったが、やめておいた。真っ直ぐに僕を見る彼女の目は、本当に純粋な善意で言っているのではないかと思えるほどに、淀みがなかった。 だってそ…
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