#5 一郎はベッドの上で目を覚ました。 記憶の混乱などはなかった。意識は眠る前から直接繋がっていた。注射を打たれたあとに意識を失って、次の瞬間にはここで目覚めたような感覚だ。 辺りを見回す。見覚えのある部屋だった。ここは、二十年以上前、妻そして…
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