#36 廊下に立ち止まる二人。横を、家に帰る生徒たちが過ぎ去っていく。林檎もまた、肩にバッグをさげていた。 「それ、懐かしいね」 カナは、林檎の髪の側面に結われたリボンに目をやる。 よく見ると、それはツギハギだらけだった。糸で縫われ、丁寧に、つな…
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