#5 駅の構内は閑散としていた。 もとより、大きな駅ではない。かろうじて小さな売店がある程度の、かろうじて特急列車が停まるくらいの――そのくらいの駅。夜中の10時を過ぎれば、利用者も数えるほどしかいない。 路線も一本しかない。よって、行き先は登るか…
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